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2014年07月28日

ほんま 月寒あんぱん

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札幌の発展と共に歩み、地元の銘菓として市民に愛されてきた 月寒あんぱん
その歴史は古く 100年以上前の1911年 当時の旧陸軍歩兵第25連帯が 札幌の平岸から月寒にかけての区間で 道路整備の勤労奉仕を行った際、間食として ひとり一日5個支給され 兵士達の活力源となっていた甘味であります。
ちなみに この平岸(国道453号)から月寒(国道36号)にかけての道路は「アンパン道路」と呼ばれ 、今も道路脇には その名が記された看板や石碑などを見ることができ、札幌の主要な生活道路として日々使われています。

月寒あんぱんの歴史をひもとくと 月寒に駐屯していた旧陸軍歩兵第25連隊内で菓子販売を行っていた大沼甚三郎により考案され、その後 連隊正門前には7軒ものあんぱん屋が出店するほど人気を呼び、月寒はおろかすっかり札幌を代表する名物菓子になって行きました。
が、戦中戦後の大変な混乱の中において 店は次々と姿を消してしまい、一時 月寒あんぱんは 目にすることすらできない幻の味となっていましたが、そんな状況の中で 唯一 「ほんま」だけが 戦後復興の初期にあたる昭和22年、月寒あんぱんの製造を再開し 伝統の味は復活、その後も時を越えてその美味しさを守り続け 今日にいたっています。

伝統の味を造り続けている「(株)ほんま」の創業は 明治39年、初代・本間与三郎が 17歳の時 連隊に日用品をはじめ さまざまな物資を納める「大原屋本間商店」として開店したのがきっかけであります。
店を営業する傍ら 考案者である大沼甚三郎から「あんぱん」の製造法を教わった本間与三郎は、妻とともに一つ一つ丁寧に手作りし、レンガの「トンネル窯」に炭を入れ、その上に鉄板をのせて下火と横火でしっかりと焼き上げて、その味を待つ連隊へと運びました。
黒砂糖でじっくりと煉った「こしあん」がたっぷりと入り、ひとつ「一銭」で 値段の割りにやや大きめのお菓子は、甘いモノがたいへん貴重だった時代に 過酷な労働を強いられていた兵士たちの間で大人気となりました。

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<原材料>

こしあん [ 小豆こしあん(北海道産)、砂糖、水飴、食塩 ]、小麦粉、砂糖、鶏卵、水飴、蜂蜜、膨張剤

「あんぱん」の名称が付いていますが 一般的に菓子パンとして発売されている フワッとした「あんぱん」とは違い、食感はカステラとパンの中間くらいで、卵を多めに使うことで 生地の風味を良くしています。

その食べ応えは 限りなく「饅頭」 もしくは中国の「月餅」に近い印象の和菓子であります。
表面の「生地」は薄く 密度の高いしっかりとした食感で、程よい甘味が感じられる「薄皮」であります。
水分が控えめで しっかりとした密度の高い仕上がりになっており、賞味期限が製造から1か月と保存が利く点も 普通の「あんぱん」とは違うところです。

ずっしりと入っている 中の「こしあん」は 当然ながら それなりの甘さを感じますが、けして甘過ぎるようなことはなく、日本一の品質として名高い「十勝産小豆」本来の 素材の風味が活かされている、言うなれば「ちょうどいい感じ」の「こしあん」になっています。

より甘いモノが好まれた時代に生まれた月寒あんぱんでありますが、時代の移り変わりとともに 甘さが抑えられるようになり、さらに大きさも幾分小さくなっています。
現代人の好みに合わせて味も形も変化していますが、基本となる原料へのこだわりと丹念な製法は 創業以来まったく変わらず、しっかりとした理念で守り続けています。

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より美味しく食べられる「お供として」 日本茶はもちろん、コーヒーや紅茶にも合いますし、一番のオススメは牛乳で、双方がまろやかになるベストな組み合わせであります。

現在売られている ほんま 月寒あんぱには 昔からお馴染みの大定番である 「元祖」のほかに、「抹茶あん」 「黒糖あん」 「かぼちゃあん」 「黒胡麻あん」があり、さらに形や大きさをアレンジした「スティック」や「ミニ」もあります。

明治時代に生まれ 激動の昭和を経て 平成の現在に至るまで 札幌名物のひとつとして 「(株)ほんま」とともに歩んできた超ロングセラー商品であるほんま 月寒あんぱんは、北海道が誇る「十勝産小豆」の「こしあん」と それを包む伝統の「薄皮」により作り上げられた、どこか懐かしさを感じさせる素朴さ、シンプルながら深い味わい、重たそうで軽い食べ応え・・・
いくつかの要素が重なって 長い年月を超えて いつの時代も札幌市民および北海道民に愛されてきた 庶民派の北海道 ”B級” 銘菓であります。

”ほんま 月寒あんぱん” 購入は
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posted by nadenadeboy at 08:37 | Comment(0) | 和菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月25日

まりもようかん

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まりもようかんは、道東にある阿寒湖の湖底に生息するマリモに似せて作られ、主に阿寒湖の温泉街や周辺で販売されていて、古くから北海道土産として定着している和菓子であります。
製造元がいくつかあり、それぞれ独自のネーミングで販売していますが、使っている原材料に若干の違いがあるだけで、小さな球形のゴム風船の中に緑色の羊羹を充填し、マリモそっくりに作られているところは共通しています。
緑色のため原材料に抹茶が使われていると勘違いされやすいのですが、抹茶は全く使われておらず、着色料で緑色に染めているだけであり、味にはなんら影響がありません。

まりもようかんの最大の特徴はその食べ方にあります。
まず皿などの容器にまりもようかんを置き、「つまようじ」で一突き「プスッ!」と刺すと、包んでいるゴムが一瞬で「プルン!」と剥け、同時に「つまようじ」が中身の丸い羊羮に刺さり、そのまま手間いらずで食べることができます。
さらに言うと「つまようじ」を刺す時にチョッとした快感も味わえたります。
手に持ったまま「つまようじ」を刺して食べようとすると、中身を落とし残念な事になる確率が高いので、特に初めての方はその点に十分注意してください。

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ちなみに・・・
本家である生き物のマリモ(毬藻)は、北半球の湖沼に広く分布し、球状の集合体を作ることで知られている淡水性の緑藻の一種であり、中でも阿寒湖のマリモはその美しい姿や希少性から1952年に国の特別天然記念物に指定されました。
近年、環境の変化からなのか、もしくは無計画な採取のせいか、マリモの個体数が各地で減少しており、絶滅危惧種として環境省のレッドリストに揚げられているほどの危機的な状況でありますが、観光産業が生命線である阿寒湖周辺では、生態に不明な点が多く「謎の生物」と称されたりしているマリモの地道な調査研究が永年にわたりコツコツと行われ、試行錯誤しつつもマリモ保護のために、弛まぬ取り組みが続けられています。

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正直なところ甘党ではないので、間違いなく日本茶などの飲み物が必要だと思い大きめの湯呑みにタップリ用意していたのですが、食べてみると思いのほか食べやすい甘さで、後を引くしつこい感じもあまりなく、用意した日本茶もほどほどの量で済みました。
しかしながら 味に関してのこれと言った特徴はとり立ててなく、メーカーによって若干の違いがありつつも、いたってシンプルかつ普通の味わいの羊羹であります。
つまり、そのマリモのような外観と 「つまようじ」を刺して「プルン!」とパッケージを剥く瞬間の気持ちよさがまりもようかんのウリであって、食べた時の「これぞ北海道!」的なインパクトやオリジナリティーには少々乏しく、道民の本音で言いますと、美味しさそれなりで無難な北海道土産として失敗したくない時にオススメの、”らしさ”が滲み出ている「北海道”B級”銘菓」ということであります。

”まりもようかん” 購入は
🏠 楽天市場 取り扱いショップ
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▼イチオシショップ
🏠 北海道グルメマート
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posted by nadenadeboy at 22:35 | Comment(0) | 和菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月09日

中華まんじゅう

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「中華まんじゅう」と聞くと、道産子の私でも最近ではホッカホカの肉まんやあんまんをついつい連想してしまいがちですが、思い返してみると子供の頃よく食べていて、より付き合いが長い「中華まんじゅう」は、この三日月型の「中華まんじゅう」の方です。
しかしながら、しばらくご無沙汰の状態で、いつの間にかその存在すら忘れかけていましたが、ある日、何気なく見ていたテレビで取り上げられ、懐かしさを感じるとともに、その食感と味を、しばらく食べていない現在でもほぼイメージできることがチョッピリ嬉しくなりました。
中華まんじゅうは ”小麦粉” ”砂糖” ”卵” などを原料とし、円形のパンケーキ状の生地に”小豆”の”こし餡”をのせて、二つに折って三日月型にした、どら焼きに似た味わいの和菓子です。
名前に”中華”のワードが入っていますが、けして中国由来のお菓子ではなく、れっきとした和菓子なのです。
名称の由来を調べてみると、小麦粉・砂糖・卵を基本材料とした生地が「中花種(ちゅうかだね)」と呼ばれていて、その"中花"がなぜか北海道では"中華"に転じ、中華まんじゅうと呼ばれるようになったようです。
北海道では「葬式まんじゅう」と呼ばれる事もあり、よく葬儀や法事の際に使われていて、一昔前は、定番の引き出物として今よりも頻繁に登場し、幾度となく食べた記憶があります。

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この中華まんじゅうは家庭で作ったりする和菓子ではなく、菓子職人が作る「お店の味」であり、我が町でも「〇〇菓子舗」などで作られていて、お店によってオリジナルの見た目と味わいがありました。

何年ぶりかに食べてみると ”小麦粉” と”砂糖” に”卵” それぞれのバランスが絶妙で、ほど良い香ばしさを感じる焼き加減の”皮”と、昔よりも甘みを抑えた”こし餡”で、想像よりもサラッと軽い味わいで食べることができました。
若い世代には認知度が低いのかもしれませんが、ぜひこの味を」試していただきたいですし、ある年代以上の方ならきっと懐かしく感じる味であり、ついでに古き良き時代の記憶も思い出される味だったりしますので、「久しく食べてないなぁ〜」と感じたりしたら、ぜひ、お茶をいれて、北海道の歴史あるお菓子 中華まんじゅうの美味しさをあらためて味わってみて下さい。

”中華まんじゅう” 購入は
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▼イチオシショップ
🏠 札幌餅の美好屋
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posted by nadenadeboy at 17:31 | Comment(0) | 和菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする