今や全国的に知れ渡り、各地で専門店も増え続けている北海道の名物グルメ”ジンギスカン”。
北海道では、俗に「盆・暮れ・正月・花見にジンギスカン」と言われたりしているようですが、いえいえとんでもない。
それだけにとどまらず道民は、キャンプ、海水浴、学校の炊事遠足でも、人が集まれば 材料、セッティングの準備よろしく ジンギスカンパーティー、いわゆる「ジンパ」を始めます。
さらに普段の食事でも、「今日の夕食はジンギスカンだよ」なんて、家の中でもおかまいなし、脂が飛ぶのでテーブルや床に新聞紙を敷きつつ”ジンギスカン”を食べます。
が、ジンギスカンに使われている羊肉が北海道産と言う訳ではなく、ほとんどニュージーランドやオーストラリアからの輸入物で、数少ない北海道産の羊肉は高級食材として流通しています。
その食べ方は北海道内でも大きく分けて2種類あり、タレに漬け込んで味を付けた羊肉を焼いて食べる「味付け」と、そのままの羊肉を焼いた後、タレに付けて食べる「生肉」とあり、ルーツをたどると「味付け」は上川、空知地方に多く、「生肉」は札幌、函館、釧路などを代表に主に海沿いの地域で主流になっています。
しかし、近年はその地域による区切りも徐々に薄れているようで、どちらのスタイルも全道に広がっているようです。
ちなみに私の出身地は道北なのですが、子供のころから後者の「生肉ジンギスカン」のみで育ちました。
今回は「生肉ジンギスカン」の仔羊肉”ラム”を紹介します。
"ラム"は成羊肉の”マトン”に比べ、羊肉独特の臭いが少なく、柔らかいので、道内はモチロン道外でも多くの人が抵抗なく食べられるようになったのだと思います。
そんな”ラム”の「生肉ジンギスカン」ですが、輸送、包装技術の進歩によりチルドで輸入する”生ラム”と、昔から食べられている ラム肉を骨付き半身の枝肉で輸入し、道内の工場(小樽が多い)で骨を除き筒状に丸めて冷凍した”ロール肉”があります。
それぞれに長所、短所があり”生ラム”が登場した当時は一気にシェアが切り替わるかと思いきや”ロール肉”も根強い人気で残っています。
”生ラム”は冷凍していないので肉の繊維を壊すことなく、生の味を楽しめますが、薄くスライスすることが難しく厚切りになりがちで、価格を手頃な設定にするためにスーパーなどで販売されているのは安価な肩肉(ラムショルダー)が多いです。
一方”ロール肉”は冷凍しているため肉の繊維が壊れてしまいますが、薄くスライスすることが可能で、焼いた時に「プルプル」の食感で味わえ、半身をまるごと丸めた”ラムロール”(業界では半頭巻き)はロースやバラなどの部位も含まれています。また、さらに価格の安い、肩肉だけを筒状に丸めた”ラムショルダー”もあります。
”生ラム”と”ロール肉”のどちらを選択するか好みが分かれますが、我が家では両方とも気分次第で食べています。
味を決めるタレはメーカー2社の商品がしのぎを削っており、どちらもおススメですが こちらも多少、地域で好まれる味がちがうようです。
▼参考までに
・ベル食品 ジンギスカンのタレ
・ソラチ ジンギスカンのタレ
この「生肉ジンギスカン」の流儀は 各家庭、地域で様々に存在し、食べ方は自由ですが、基本的なスタイルを紹介しますと、ジンギスカン鍋を使い、脂(北海道では通常 豚のハラ脂が添付される)を熱し、鍋の脇に もやし、タマネギ、ピーマン、ギョウジャニンニク、キャベツ など、お好みの野菜を入れ、中央部分で肉を焼いて行きます。
肉が焼けたらタレに付けてドンドン食べて行き、そのうちに肉から出た肉汁が脇の野菜に浸み込み、野菜も美味しくさせますので、それもタレに付けて食べます。
入れる野菜は自由ですので、かぼちゃ、とうもろこし、にんじん・・・ ほぼ何でもイケると思いますので、お好みで入れてください。
「ジンギスカンにビール」は今となっては最高の取り合わせなのですが、個人的なベストマッチはズバリ「ご飯」です。
子供のころに感じた、ジンギスカンが夕食の日に 「今日の晩ご飯はごちそうだ!」との思いは今も忘れることなく残っています。
今でも頻繁にジンギスカンをしますが、タレに付けた肉をご飯に載せ、一緒に口の中にほお張ると、「やっぱり、これだべさ!」と改めて思います。
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