「マルちゃん」でお馴染み 「東洋水産梶vの麺づくりと言えば、北海道以外の地域では「ノンフライ麺」が特長の「カップめん」を思い浮かべる方が多いと思いますが、北海道では ”2食入り家庭用生ラーメン”の麺づくりの方が一般的であり、手ごろな値段で買える本格的な生ラーメンのブランドとして完全に定着しています。
もちろん「カップめん」の麺づくりも売られていますが、やはり民族性の違いからなのか、売り手のプッシュの仕方からなのか、道外に比べると それほど浸透していないようであります。
それらの点が考慮されているせいなのか 「生」の麺づくりに関しては「北海道限定商品」として販売されています。
ちなみに「カップめん」の「マルちゃん 麺づくりシリーズ」は 「食感がまるで生めん」のコシと弾力の「ノンフライ麺」をウリに、ワンランク上の「カップめん」として ”しょうゆ”と ”みそ” のふたつの味により1992年に発売されました。
味のバリエーションを増やしながら 「ノンフライ系カップめん」のジャンルで常にトップの座を保ち、今や「東洋水産梶vが出している 数あるカップめんシリーズの中でも代表的なロングセラーシリーズになっています。
北海道限定販売のチルド麺である 「マルちゃん 麺づくり シリーズ」の中でも 比較的斬新で革新的な味が このマルちゃん 麺づくり えび味噌であります。
にわかに脚光を浴び、ラーメンを製造する各メーカーが こぞって新商品をリリースしはじめ ジワジワと定着しつつある「えびダシ系ラーメン」のジャンルに、「東洋水産梶v および 「マルちゃん」の代表として参戦した「家庭用生ラーメン」がマルちゃん 麺づくり えび味噌であります。
麺は マルちゃん独自の四層熟成製法で造られた「ちぢれ麺」で、強いコシと弾力、ツルツルとなめらかな喉ごしが特長、時間が経ってものびにくく、太さもちょうど良い「中太麺」になっています。
道民に向けて造られている事が手に取るように分かる まさに「札幌ラーメン」を思わせる ちぢれ具合と質感の”本格麺”で、専門店顔負けの完成度、さすが麺づくりと名付けているだけあります。
スープはポークエキス、豚脂が利いた「トンコツスープ」をベースにしていますが、真の主役である「えびダシ」の旨みと香りが強く前面に出て全体を凌駕し、そこに熟成された「味噌」の豊かな風味が加えられ、うま味とコクを感じる独特な味わいの「えび味噌スープ」になっています。
<原材料名>
めん((小麦粉、食塩、小麦たん白、卵白、酒精、かんすい、トレハロース、乳酸ナトリウム、クチナシ色素)、打粉(加工でん粉))、添付調味料(味噌、豚脂、ポークエキス、食塩、香味油脂、魚介エキス(魚介類)、砂糖、野菜エキス、香辛料、えびパウダー、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、香料、増粘多糖類、パプリカ色素、(原材料の一部に乳成分、小麦を含む))
調理法に関しては、家庭向け商品だけにコツや難しいことは一切無く、記載されている通りの手順で 本格的「えび味噌ラーメン」が簡単に、しかも短時間で作ることが出来ます。
その完成品からは”えび特有の香り”が 予想を超えて強く立ち上ぼり、食べる前の時点で 早速「えびダシ」を実感してしまいます。
その「えびダシ」の香りを感じながら一先ず「麺」をすすってみると 「海老」の風味と「トンコツ」のコッテリ感が融合した「えび味噌スープ」を 絶妙なちぢれ具合の「麺」がほど良くまとい、えび味噌ラーメンならではの豊かな味わいが 口の中いっぱいに広がります。
「スープ」の色がやや赤みがかっているので 何かしらの「辛味」が入っているのかと思いきや、辛さはほとんどなく非常にマイルド、逆に一味唐辛子をパラッと振り入れたくらいであります。
「具」に関しては チャーシュー、ネギ、メンマ、玉子など 一般的なものは当然合いますが、「えびダシ」だけに魚介系も合いそうで、海老はもちろん、ホタテやイカなど いわゆるシーフードと呼ばれる食材を試してみる価値もありそうですし、もやし、タマネギ、キャベツ、ほうれん草などの野菜類を軽く炒めて入れ ヘルシーな「えび味噌ラーメン」にしても美味しいのではないのでしょうか。
近所のスーパーを見ていると、「2食入り家庭用生ラーメン」タイプの商品を数多く目にしますが、気軽に買える価格帯、特売の目玉商品になる頻度、陳列スペースの面積、全ての点においてマルちゃん 麺づくりのライバルは間違いなく「菊水 コクシリーズ」であり、どこのスーパーでもこのふたつの銘柄が 目立つ位置でしのぎを削っています。
「東洋水産梶vがどれほど意識しているのかは分かりませんが、「麺づくり」の「生ラーメンバージョン」が北海道限定販売であることから、ラーメンの本場”北海道”の地で、即席およびインスタントではなく ホンモノの味で勝負しようという「マルちゃん」の意地とプライドが根底にあるのではないかと 一道民として勝手ながら想像しています。
北海道限定販売の商品ですから 当然、道内で作られていて、外装に記載されている製造所固有記号「M19」により 小樽市(一般的には石狩湾新港地区)にある工場で製造されていることが分かります。
甘エビ、ボタンエビ、どんな種類の海老でも 刺身用に剥いて残った頭を捨てるようなことはせず 必ず味噌汁や鍋などに使うという、我が家と同じような家庭が北海道では多数派なはずであります。
「えびダシ」と「味噌」の相性の良さは 道民の多くがすでに体感済み、私自身も その昔から親しんでいたはずの”目からうろこ”的な組み合わせの 革新的ラーメンに完全にハマっています。< /p>
今まさにブレイクしている「えびダシ系ラーメン」を、行列を作るような人気店に足を運んで順番を待つようなことなしに、家にいながら、しかも少しの出費で気軽に味わえるマルちゃん 麺づくり えび味噌は 北海道に住む時間とお金にあまり余裕の無い 私のような庶民にとって、とても有り難い「北海道のB級グルメ」であります。
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