北海道の 特に漁師町に生まれ育った道産子にとって、子供のころから食べ続けていてすっかりお馴染みの定番メニュー 三平汁。
「さんぺいじる」と読むその汁物は、海産物の宝庫である北海道の郷土料理であり、使用する材料は有り余るほど豊富、取り立てて「B級グルメ」と称すほるど道民にとって特別な存在ではなく 「味噌汁のチョイおかず寄り」とでも言いましょうか、あまりに当たり前すぎる家庭料理なのであります。
簡単に言いますと、昆布で出汁をとり、サケ、ニシン、タラ、ホッケなどの魚の塩引き、もしくは糠漬けを 大根、ニンジン、ジャガイモなどの根菜類と一緒に煮た塩味ベースの汁物であり、北海道の厳しい冬にピッタリ、体の芯から温まり、スッキリとした口当たりで魚介の持つ旨みが味わえる逸品です。
特にサケの頭にあるゼラチン質の部分は絶品で、個人的には切り身部分よりも ”プルっ”とくる食感が大好きな部位であり、おそらくコラーゲンもたっぷり摂れて美容にも良いでしょう。
塩鮭(新巻鮭など)を使った三平汁の作り方です。
<材料>
塩鮭の切身もしくはアラ
ジャガイモ
大根
人参
昆布
<調理方法>
@鍋に水をはり昆布を入れ、約1時間つけておく。
A塩鮭は食べやすい大きさに切り、サッと下ゆでしておきます。 (※下ゆでする事により、汁が濁るのを防ぎ、澄んでキレイな仕上がりになります。)
B全ての野菜を食べやすい大きさに乱切り(大根や人参は半月切り、いちょう切りでも良い)にします。
C@の鍋から昆布を取り出し、Bの野菜を入れ、火にかけます。
D全ての野菜がある程度柔らかくなったら、Aの塩鮭を加え更に煮込みます。
Eある程度煮込むと、塩鮭から塩分がでて程良い塩味になってくるので、味見をしながら 塩かしょう油で味を調えて出来上がりです。
お好みでショウガや唐辛子などを加えても良いでしょう。
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鮭は塩鮭に限らず、生のサケを使い塩で味を付けても良いですし、地方によってはタラで作る三平汁が主流だったりします。
また、ニシンやホッケを使い、同じような調理法で作る三平汁も存在しますし、入れる野菜ついてもネギ、白菜、キノコ類などを入れたり、コンニャクを加えたり、さらに味付けも味噌仕立てだったり、地域や家庭ごとの様々な三平汁があり、道民の間でも 呼び名が「三平汁」と同じであっても、それぞれの地域、家庭で認識が違ったりします。
そもそも三平汁なる名前の由来については諸説あり、漁師の斉藤三平が松前藩の殿様にこしらえた汁だという説、南部藩家臣の斉藤三平が奥尻島で振舞った汁が元となっているという説、有田焼(伊万里焼)の陶祖、李三平の三平皿に盛る汁だからという説、北海道開墾に従事した屯田兵や人足達が安価な材料で作った賄い料理だという説・・・
結局、裏付けもないこともあり、どれが正解なのか安易に断言することはできませんが、よく親から聞かされていたのは
「三平さんが考えたから三平汁なんだよ」
というセリフであり、物心ついたころから現在までず〜っとそう思い込んできたので、その昔、北海道のどこかにいた考案者である三平さんに敬意を表し、素朴でありながらも奥深い北海道の味を美味しく頂こうと思います。
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