”なんこ鍋”を北海道の郷土料理として紹介しようとしつつも、北海道民でも知らない方が多く、「”なんこ”ってなに?」という反応が大半で、特に若い人で知っていると言う方は皆無に等しいのが現状です。
しかし、知る人ぞ知る、空知地方の炭鉱で栄えた地域で昔から食べられていた大衆的郷土料理、まさしく”B級グルメ”で、簡単に言いますと 馬の腸を味噌で煮込んだ鍋料理であり、一般的なモツ煮の一種であります。
元々のルーツは 秋田県阿仁鉱山で食べられていたモノであり、北海道の炭鉱夫にビタミンB2欠乏症が発生した際、秋田出身の炭鉱夫が紹介し、肉体労働者のスタミナ料理としても優れており、味も良く、食べ応えも十分で、空知地方の歌志内 赤平 芦別 三笠 栗沢 等の炭鉱町に広まって行きました。
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作り方は様々で、それぞれオリジナルの方法がありますが、オーソドックな作り方を簡単に紹介します。
馬腸を流水で完璧なまでに”しっかり”洗う
洗った馬腸を沸騰したお湯に入れ一時間ほど茹でる。(ボイル済みのものであればココまでは省略)
水気をよく切り、一口大の大きさに切る。
臭み消しとして、ショウガ・皮をむいたタマネ ギを入れ、柔らかくなるまで、さらに一時間ほど茹でる。
味を見ながら、味噌・砂糖を入れて味付けし、弱火で約30分間程、煮込む。
お好みで しょうゆ・カレー粉・コショーを入れたり、うまみ調味料やだしの素で味を整えても良いです。
ネギ、ゴボウ、タケノコ、コンニャク、ニラなどを加えて、具だくさんにしても、ヘルシーで美味しいです。
その他、卵とじにしたり、うどんやラーメンにしたり、アイディア次第で何でもアリの万能料理です。
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”なんこ”の語源については諸説あるようですが、発祥の地 秋田で、十二支の方角における南の位置が馬であり、「南向=馬」→「なんこ(う)=馬肉」になったという説が有力のようです。
豚ホルモンなどと比べると馬の腸はやや硬めに感じるかもしれませんが、しっかりとした噛みごたえで、噛んでいるとじんわりと染み出てくる深い味わいが なんとも言えずクセになります。
ご飯のおかずとしてもバッチリですし、お酒、ビールとの相性が、どちらも行き過ぎてしまうほど抜群です。
現代では考えられないほどの過酷な肉体労働に日々明け暮れて、激しく体力を消耗する炭鉱夫のスタミナ源となっていた”なんこ鍋”ですから、疲れが溜まっているという方にこそ、是非、食べていただきたい、栄養豊富で長い歴史を持つ北海道の”B級グルメ”です
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