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2012年05月20日

しおA字フライビスケット

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おそらく同年代の道産子であれば、共感していただけると思いますが
「えーじびすけっと」
と言えば、モチロンこのしおA字フライビスケットしか考えられません。
今回、はじめて知ったのですが大手菓子メーカーの「東ハト」から「英字ビスケット」 なる同じようなモノが販売されていて、「パクられたのかな?」と思いきやしおA字フライビスケットが昭和30年、 「英字ビスケット」 が昭和27年と発売開始がこちらの方が先なので、むしろ元祖という点では逆のようでした。💦
その辺りの細かい事は置いといて、とにかく子供のからお馴染みのビスケットで、アルファベットを覚えるのに大いに役立った(?)のがしおA字フライビスケットです。
製造しているのは道民なら誰もが知っている 通称「坂ビスケット」、正式名称は「坂栄養食品株式会社」で、しおA字フライビスケットのほかにも「ごまスティックビスケット」や「ラインサンドビスケット」など、道民にお馴染みの商品も製造しています。
 札幌市内の旧5号線沿い、西区二十四軒に会社があり、社屋の壁に書かれている「坂ビスケット」の文字を車を運転しながらよく目にしていました。
道路から見えているのは「レトロスペース」なる建物で、工場の敷地内に併設された、無料で入れる直売所でもあり、一風変わった博物館でもあるような、一言で言い表す事の出来ない「館」です。
この「レトロスペース」、ここの館長(社長との説もありますが違うようです。)が独特の感性で集めて来た、数々のマニアックなグッズが展示されていて、懐かしさと、怪しさが入り乱れた 不思議さ溢れる異次元空間になっていて、一歩入っただけで、”B級”感を存分に味わえる施設になっています。

しおA字フライビスケット-4.jpg.pngしおA字フライビスケット-2.jpg

「坂栄養食品株式会社」の前身は明治44年に道北の士別市で創業した澱粉工場であり、戦後に故坂正俊(尚謙)氏が菓子製造・販売を行い、昭和25年に「坂栄養食品株式会社」を設立。
その後、昭和30年には本社と工場を札幌に移設し、ほぼ同時期に、食料の乏しい時代の子供達に、より買いやすい価格で、少しでもおいしいおやつを食べさせたいとの願いを込めて開発され、商品化されたのがしおA字フライビスケットです。

原材料名

小麦粉、砂糖、植物油脂、ショートニング(一部大豆由来原材料を含む) ブドウ糖、食塩、膨張剤、炭酸カルシウム、香料

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ほど良い甘味で”サクッ”とした食感のビスケットに 表面に付いた塩味のアクセントが効いて、大人になった現在でも、思いのほか飽きが来ず、気が付くと一袋をアッという間に食べ切ってしまいました。
この度初めて知ったのですが、しおA字フライビスケットには、全てのアルファベット、数字が入っているというワケではないようで、文字を作って遊ぼうとしても、中には作るのが不可能な言葉もあり、少し残念な気持ちになりました。
どのアルファベットが無いのかは買ってからのお楽しみとして、せめて自分の名前だけは作りたくなるでしょう。
兎にも角にも、60年近くの歴史を持つロングセラーのお菓子で、道産子の大人には懐かしく、育ち盛りの子供には普通に美味しい、北海道の地でこれからも食べられ続けるであろう、なんだか楽しくて、その上、英語をマスターするのにも役立つ”レトロ感イッパイのB級ビスケット”がしおA字フライビスケットです。

”しおA字フライビスケット” 購入は
🏠 楽天市場 取り扱いショップ
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▼イチオシショップ
🏠 くしろキッチン 和商店
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posted by nadenadeboy at 09:36 | Comment(0) | スナック菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月16日

身欠きにしん

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北海道の日本海沿岸の地域には「鰊御殿」と呼ばれる木造の建造物が北から南まで、海岸線沿いにいくつか点在しいて、文化財に指定されていて保護されている建物もありますし、逆に朽ち果てて無惨な姿の おそらく同世代と思われる建物らしきモノも見かけたりします。
観光名所ともなっている「鰊御殿」は 江戸時代に始まり、明治、大正、昭和三十年代まで続いた、蝦夷地、および北海道の繁栄を築くのに大きく貢献した、”ニシン景気”により 莫大な富を得ることになった番屋の親方により、その隆盛を象徴するがごとく、加工施設と親方の住居、そして労働者である”やん衆”の寝台であった番屋の、より立派でより大きな建物、まさに文字どおりの「御殿」として建てられました。
しかし、大変なにぎわいを見せたニシン漁も、乱獲のせいなのか生態系の変化なのか、昭和三十年代に道南から順にパッタリとニシンが獲れなくなると、栄華を極めた”ニシン景気”も衰退の一途を辿り、徐々に人々も離れて行きました。
ここ数年、産卵期にニシンが海岸に押し寄せて青い海が乳白色に染まる「群来」と呼ばれる現象が、小樽、留萌などの海岸で見られたりして、”ニシン景気”に沸いた かつての漁獲量にはとても及ばないながらも、春になると、日本海沿岸の海では今でも”ニシン漁”が行われています。
北の海辺が沸き立っていた”ニシン景気”の時代から、”ニシン”の保存食として作られていて、今もさまざまな形で、いろんな料理に使われているのが身欠きにしんです。

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身欠きにしんには大きく分けて、よく乾燥させた堅い「本干し(上乾)」と、柔らかい「生干し(ソフト)」の2種類があります。
<本干し>
脂分の多い魚であるニシンを、一週間程度乾燥させたところで頭や腹わたをとり、さらに一ヶ月程度熟成させたモノ。
「本干」の身欠きにしんは、長期間の保存が可能で、凝縮された栄養素をタップリ含んでいます。
戻し方は、米のとぎ汁に一晩から、とぎ汁を取り替えながら2,3日つけて柔らかくし、水でよく洗ってウロコを取ります。
さらに番茶で煮るとアクや臭みが取れて食べやすくなります。
甘露煮、昆布巻き、天ぷら、にしん漬け、大根やふきなどの野菜と一緒に煮物にしても美味しいです。

<生干し>
まる一日程度の干し時間により、柔らかい半生の状態に仕上げたモノ。
戻す必要が無く、すぐに使えて簡単に調理出来ます。
グリル等で軽く焼いても良いですし、天ぷらなどにしても良し、甘露煮や、昆布巻、煮物、軽くあぶってニシンそばの具にするなど、いろいろな料理に使えます。

その他、干し時間が一週間ほどの「七分干し」もあり、保存期間や用途に合わせて使い分けられます。

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「春告魚」とも書く、ニシンは文字通り春が旬の魚であり、その時期になると獲れたての生ニシン、特に大振りなモノが店頭に並び、焼き魚や煮付けとして新鮮な味を楽しむ事ができます。
個人的には軽く塩を振って焼き、大根おろしを添えてシンプルに醤油で頂くのが大好きです。
脂のノリもほど良く、なめらかな味わいの白身で「しっとり、ホクホク」 少し小骨が気になりますが、数ある高級魚にもヒケを取らない上質な美味しさです。
ニシンが獲り放題だった時代には高価な「数の子」を取ったら、用無しの身の方は捨てていたと言われ、もはや猫でさえ見向きもしない「猫マタギ」と呼ばれていた魚だという説もあるようですが、だとしたら何とももったいない、にわかに信じがたい話しです。

いずれにしても北海道における水産業の歴史にニシンが大きく関わり、その変遷も様々ですが、保存食として古くから加工されていた身欠きにしんは、食の幅が広がった現代人にも受け入れられ、ニシンの 「あふれる旨味」 「味の深さ」 「豊かな風味」 などなどを感じさせる、庶民的な”B級グルメ”として ご飯のおかずに、酒の肴に、未来永劫に受け継がれるであろう、北の海が生んだリーズナブルな「海の幸グルメ」です。

”身欠きにしん” 購入は
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posted by nadenadeboy at 11:08 | Comment(0) | 水産品 水産加工品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月10日

きらら397

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今では全国的な常識となり、あくまで普通の事なのかもしれませんが、一般的に評価の低かった過去の認識を一変させ「北海道のお米は美味しい」のイメージを確固たるものにするのに最も貢献した品種であり、道内米の実力を知らしめた銘柄こそがきらら397です。
それ以前の北海道米は、甘みに乏しいうえ 粘りが無くパサパサの食感で、特におにぎりやお弁当などの冷めた時にその印象が強く、なんだかんだ言って 価格が安いので妥協しつつ辛抱して食べていた時もありましたが、残念ながらとても美味しいお米とは言えませんでした。
1980年に始まった、北海道における「優良米の早期開発試験」事業の中で行われたあらゆる研究の末、「コシヒカリ」の血を引く良味品種でありながら道内で栽培するには耐冷性に難のあった「しまひかり」と、早生種で、耐冷性に優れて多収量でありつつも、食味に劣り、典型的な従来の道産米らしい性格を持つ「キタアケ」の交配により誕生したのがきらら397です。
平成元年(1989年)に北海道の奨励品種(優良品種)に認定され市場に出回ると、外食産業から一般家庭まで 幅広くその美味しさに対する高い評価を得て、それまで道産米の代表的な銘柄になりつつあった「ゆきひかり」に取って代わり、一気に道産米の代表品種となりました。
その名の由来は、一般公募から選ばれた”キラキラ”と輝く白い雪をイメージさせる「きらら」と、 品種改良試験で使用していた育成系統番号「397」の組み合わせによりきらら397と名付けられました。
先頃の米の食味ランキングにて最高位である”特A”の評価を得た北海道米の「ななつぼし」と「ゆめぴりか」も、そのルーツはきらら397であり、 新潟や宮城などの米処を凌ぐ勢いで、北海道を「米王国」に導いたこれらの品種も、きらら397の存在がなければ、おそらく誕生していなかったでしょう。

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しかしながら”特A”に評価された二つの銘柄は 当然 ワンランク上ですので、確実に美味しいでしょうし、地元のお米がそこに位置している事が、道民として誇りにさえ思うのですが、価格のランクもそれなりに少々高めで けして庶民的でリーズナブルとは言えず、現実的な経済的負担を考えると、なかなか手が出ません。
その点きらら397は手頃な価格で買う事ができて味も良し、いわゆる”安くて美味しいお米”です。
つややかでほど良い粘り気にシッカリとした食感、噛むほどに広がる甘味も上質であり、炊きたての味は最高、冷めても味が落ちるような事は無く、おにぎりやお弁当にしても なんら問題なく食べられます。
多くの銘柄、産地がある日本人の主食である”米”ですが、味と値段のバランスから考えて、少なくとも中流階級と信じている我が家においてきらら397は最高の銘柄と言えます。

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「”B級グルメ”をテーマにしているブログに ”米” ってどうなの・・・?」
と、疑問を感じる方もいるのかもしれませんが、あくまで”北海道のB級グルメ”とは ”道民の身近な食べ物”と、個人的に捕えていますので、その視点から見ると ”米”こそ日本人の食生活には絶対に欠かせない、間違いなく身近な”B級グルメ”だと、多少強引ながらも位置づけました。
なんやかんや言っても
「おいしいご飯においしいおかず」
は 地域を問わず全ての日本人に共通するであろうニーズですので、手軽に買えて美味しいきらら397と、できれば北海道に関する”おかず”を揃えて食卓を彩っていただければ、道産子の一人として大変嬉しく思います。

”きらら397” 購入は
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🏠 お米の稲田【北海道おこめ倶楽部】
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posted by nadenadeboy at 07:37 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする